Doctor Blog

コラム

高校時代 その一 節分

読者の皆さま、おはようございます。
小児心臓外科医というものは、絶滅危惧種というより、むしろ結構シブトイ希少生物…、妄想に生きるという意味においてはかなり稀有な存在と言われます。もちろん現実化することは滅多にありません。だからこそ妄想というのでしょうし、皆さまからの覚えも今一つなのでございましょう。

さて、そんなブログ生活を送っている小生はつい最近のこと…、「現実を正しく見られなくなっている」ことに気づいてしまいます。
それは、五黄を正しく乗り越えたご褒美なのでしょうか、それとも単に、そんなお年頃になっただけなのか…? 
東京在住も既に40年という幾年月…、
幼少の頃の、「特撮テレビ番組に出てくるヒーローは宮崎にいないだけ、日本のどこかには住んでいる」と信じていたあの感覚を、思い出してしまったのでありました。

まあそういうこともございまして、「ある程度は斜に構え、その程度に斜に見切る」、それを粋としてきた小生ではありますが、もうそろそろ背筋を伸ばさねばなりません。
そこで心機一転、
令和5年節明けの目処は、「現実を正しく観る、そして人に深く関わる」、このように心静かに決意をした次第でございます。
そうそれは、昨年の年の瀬という時空からの繰り越し…、
ある意味、コールドムーン的な表情を呈しながらの「アイワンダーイフアイキャン」…、無防備に一人長考したのでありました。

でも、何を今更と思われるかもしれませんね。 そう、それはその通りです。
「人に関わる」には、「誰かを好きになる気持ちだけで充分」、
そして、「その儚さを大切に思い残すだけで満足」、
今まではそのように、「長男なのに末っ子」と勘違いされ続けてきた小生の甘い考え…、無謀にも、世間一般の規準からは盛大にはみ出していたのでございます。
今後は健全なる一社会人として、
普段は見せない余所行きの表情と流れるような身のこなし、また併せて、不自然さを極力心に隠した言葉使い…、これらを是非に極めてみようと、大人気なくも無く、子どもらしくも無く、心に誓ったのでありました。

さて、そんな昨年の12月のことでございます。
我が母校「延岡高校」には、東京に住む先輩訪問というカリキュラムがございまして、当院には医療者を目指す生徒さんが5人、修学旅行の合間を縫った短い時間ではありましたが、病院見学に駆けつけてくれたのです。
彼らの延岡弁を聞くにつけ、「いやあ懐かしい、でもって恥ずかしい…」、そんな大量の古き記憶が、映像付きで蘇ってまいります。
そして…、色々と考えさせられたのでありました。

続きます。