影
調布と府中のボーダーにある甲州街道の交差点、毎朝渡って病院へと向かうのですが、ここから新宿東方位を振り返りますとかなり水平に近い地平線、その奥から太陽が昇ってまいります。
写真はその時の自分の長~い影であります(睦月某日卯4つでした)。
丹田腹式呼吸にて朝の気を溜めながら、
自分の影に向かって思わずついつい、喪黒福造さんの「ドーン!!」をやってもうてしまいました。
そんな早暁の三文の得にもならない稚気な仕草、小児心臓外科医の変わらぬ特権なのであります。「普通の大人なら、童心を取り戻すなんてできっこありません。」
「人間には何らかのあそびが絶対に必要」故、それに免じまして是非お許し頂戴候…、と思ったその時…、ふと左前方を見ますと…、
毎朝犬と散歩してらっしゃるいつもの妙齢のご婦人…、マスク越しに垣間見える冷笑…、「自分の人生もう既に三分の二を過ぎている」、そんな言葉を噛み締めながら、こんな振る舞いはもうそろそろ『オシメえ』にしようと反省した矢先のことでありました。
病院玄関に到着寸前…、『おしめえ→シメエ~?→使命い➴~ィ→使命感!』と、無理くり「こころのスキマが埋まった」のであります。
「にんげんというのはなんて意志の弱い生き物なんでしょう」
違う、いや絶対にそう、次回からはまたまた永遠に続く小児心臓外科医の妄爆チキ稚気話、その名は『使命感』、書きまくろうと心が決まったのでありました。何のこっちゃ?
では皆々さま、次回から夜な夜なヨロピコお付き合い下さいませ。
そこで使命感のネタばらし、前回お知らせしたWeb講演の内容ではありますが、カメラの前ではとても演じきれなかった小児心臓外科医固有の文字ギャグが満載となっております。
それにしても福造さん、なかなか深いお言葉を残されておりますね。
交差点から病院までのいちょう並木道、『モグロ福ロード』と名付けさせて頂きます。