Doctor Blog

コラム

阿吽の呼吸 結び その二

ただ今、午前1時55分、先週からの続きです。
さてそうこうするうちにライン着信音がまたまたブ遠慮に…♪♪、
しばらくほっといたのですが、「いつまで経っても既読にならねえな、ライン届いたら“阿吽の呼吸”で反応しろよな全くもう」、というパラレル幻聴がどこからか…。
それにしても最長老の名前、何だったっけ?そういえばまだ聞いて無かった…。

『さてここで問題です、〈午前2時丁度はおれのマブダチだ〉、さてさて、この俳句の作り手は一体誰でしょう?ワオ、開店ガラガラお答えどうぞ、それは永世名人と呼ばれたいお年頃の、そう、最長老と呼ばれるワタシです。
どうだいユキちゃん、このラインの入り方、とてもシュールだと思わないかい?
ところでな…、…オイオイ白けてないでちゃんとカモンついてこいよ、俺たち長い付き合いだろ。

まあいいや、ところでな、オイラのナイスボイスが新宿の花園神社界隈で人気を博していること、モチのロンわかってるよな。
そのコツを今宵は少し時間をかけて伝授しよっかと思ってさ。何、聞きたくない?…いやゼッテ~聞いて貰う。
それはな、コブシをなるべく我慢しながらそれでもたまには入れる、そして無節操に気持ちを込めまくる、つまり作詞者の原風景と、作曲者の音に附随する心象映像、共に敬意を払うってことなんだ、つまり当時の彼らの記憶にシンクロすることなのさ、もちろんパラレルは使わねえよ。これこそが、オイラと作詞者と作曲者、三つ巴に生まれる“火風鼎風の阿吽の呼吸”ってやつなんだな。
そうすりゃあこれまた不思議なことに、バックバンドとの間にも阿吽が広がるんだ。そこからのオイラはただただ、“社交性という名の阿吽”を全力で発散しながら歌うだけのことさ。どうだ、おひねりが飛びかうステージ、眼に浮かぶだろう?でもお断りしとくぜ、今現在のオイラは“倉木麻衣”にハマっているからさ、さすがにコブシは遠慮してるんだ。

それはそうと、スマホを買った日のことだがな、携帯ショップに入って「スマホデビュー所望」と申し出たらさ、そこの若い店員、それこそ“阿吽の呼吸の速攻”で“らくらくフォン”のカタログを出しやがった。日本最初の人工心肺の俺さま、ナメられたことはまあしょうがねえ、額に手を当てながらこりゃあ参ったなと承知しつつも、こちらも“阿吽の呼吸千倍返し”、コンプライアンス的な問題は無視して、嫁にイビられる茶目っ気たっぷりの爺さんをワイルドに演じてやったぜ。へへへのへッてなもんさ。
それにしても、当時は最高のスペックだった俺さまもタジタジの店員だったが、もちろん、「俺さまは機器のプロ」だなんてモチ言わないさ、そんな野暮なことを言ったら、この飛田給のお空が、パリの朝みたいにあまりにも悲しくなるだろう?だからそういう“阿吽的な気遣い”というか、おせっかいな思いっていうか、流し目のナルシストっていうか、“大人の阿吽の呼吸”を醸し出しまくってあげたんだ。そういえば其の店員さん、少し頬を染めていたな。決して客に対するお仕着せの態度ではなかったぜ、あれは…。
でも、こういった差し出がましいほどに親切に合わせるこちとらの振る舞い立ち居、まさに年輩者としての義務的阿吽とはいえ、悩ましい性格だなって自分でいつも思ってしまうんだ。まあいいけどさ。
それにしてもだ…、いつからだっけ、こんなにありがた迷惑な、ノンアルビールで酔っ払うような、「リスペクトしちゃうぜ」って激賞されるような、とってもいい機器になっちまったのは?そんな大人にはなりたくなかったと思う今日此頃だぜ。この胸のジーン・シモンズが泣いちまうってなもんだぜ、全くよう…。

さてさて、それじゃもうそろそろ寝るか?ちょっと話し足りないけどな。
実は明日な、野暮用で西の方に朝早く出かけるんだ、申し訳ねえ、そんじゃまたな、あーうんじゃあ寝るぞ。』

「あう~ん(背伸びの一声です)、キリがないなヤツは全くもう…」、さて小生も寝るとしよう。

続きます。

※最近我が家にやってきた、阿くんと吽くんです。